ゆき

自営業者の日常雑記

見えない檻 後編

塀に沿って、私と明日香ちゃんはひたすら進んだ。 最初は必死で走ったけれど、ずっと走っていては体力がもたない。 まだ追手が来る様子も無いので、途中からは歩いた。 時刻は深夜なので、全ての住居が明かりを消していて、辺りはシーンと静まりかえってい...
自営業者の日常雑記

見えない檻 中編

高層ビルみたいなもっと高い建物を想像していたけれど、全然違っていた。 広々として緑豊かな美しい庭の中を歩いていくと、二階建ての木造の建物が見えた。鉄筋コンクリートとは違う感じ。 鉄筋コンクリートが一番耐震性もあるし素晴らしいと教わってきたけ...
健康について

健康とは何か?検査と病院に頼る習慣が今の世の中の状況を作っている

健康とは何か?自分の体の状態は自分自身が一番わかるはず。この当たり前のことが、今の世の中では当たり前ではなくなっている。コロナ騒動でそれがよりはっきりしてきた。けれど、こうなる土台はもっと前からあった。「表面上健康に見えてもまだ症状がないだ...
自営業者の日常雑記

見えない檻 前編

呼び出し音が鳴っている。 私は椅子から立ち上がって、玄関まで行った。狭い集合住宅の部屋の中で、わずか数秒で行ける距離。 ドローンが配達してくれた食料の箱を持って部屋に戻る。常温の方と、青いシールの方が冷蔵庫に入れる方。 それが済むと、再びパ...
自営業者の日常雑記

ゆるく楽しく生きる日常

以前は、 お金になる仕事の予定を真っ先に入れて 時間が空いたら好きな事をしていた。 今は、一番やりたい事の予定を真っ先に入れて 空いた時間に他のことをする 。これに変えてから、何故かお金に困らないし常に体調がいい 。会いたい人しか目の前に現...
自営業者の日常雑記

セルフイメージを下げて依存させる彼らのやり方

子供の頃から、その洗脳は始まっていく。ごく一部の成績優秀者、目立つ特技がある者に対してこういう人が優秀。こういう人が特別。こういう人がリーダー。こういう人が選ばれた人。と定義していく。それ以外の多くの者に対しては「その中に入っていないあなた...
自営業者の日常雑記

妖獣ねこまた 後半

8月6日 あの事件から2日経ったけど、やっぱり何も報道されない。 調べが入るため立ち入り禁止になって、どうせあの場所には入れないし、タネ婆さんも茜さんも避難所である俺の家に戻っている。 あの時は、相手も二人を甘く見て油断してたけど今回の事で...
自営業者の日常雑記

あらゆるところに対立と分断を作る彼らのやり方

支配層が仕掛けてくる分断を作る仕掛けはあらゆるところに潜んでいる。「差別」という言葉を使って、人々の権利を守っているという建前を保ちつつ実は分断を狙っているというパターンも多い。男性と女性性別による分断生き物として本来持っている男性らしさ、...
読んで良かったおすすめ本

【五十八歳、山の家で猫と暮らす】内容と感想

田舎暮らしのエッセイなどを最近よく読んでいる。残りの人生の中でもう一度引っ越して、今よりもう少し静かな場所に行きたいという希望もありなので情報収集も兼ねて。その中でも特に気に入って保存版にしたいこの本について書いてみる(内容のネタバレあり)...
自営業者の日常雑記

妖獣 ねこまた 前編

天気の良い日でも夕方になると急に冷え込んでくる。吹く風の冷たさに、季節が秋から冬に変わりつつあるのを肌て感じる。けれど、雪が降って本格的な寒さがやってくるのは、まだ少し先だ。そんな秋の日の夕方、学校からの帰り道で、和人はそれを見つけた。 舗...