秦国と魏国の同盟
この巻の一番の見どころで
先のストーリーにもつながっていくのは
秦国と魏国の同盟。
これは軍総司令昌平君の考えからで、
三年間だけという事と一つの条件を付けた。
魏国にとっても相当に利が無ければこれは
受け入れられないはず。
その条件とは、共闘して
軍事の要となる楚の什虎城を攻め、
攻め落とした後にはその城をそのまま
魏国に渡すというものだった。
什虎城は、秦.楚.魏.韓四ヶ国の
国境地帯に位置している。
ここを守っているのは、
満羽、千斗雲、玄右、寿胡王の四人で
元々は楚に吸収された国々の大将軍達。
この強敵が守っている事でこの城は
難攻不落と思われていた。
まだ戦いは始まったばかり。
これから見どころが多い感じなので
早くも次の巻が楽しみになってきた。
秦国側の昌平君は、
魏国がこの同盟を受け入れる事、
そしてこの戦いに勝って什虎城を落とせる
と見てこの策を考えたのだと思う。
秦軍の軍師は蒙毅。
今までまだ表に出る事が少なかった蒙毅が
どんな策を立てるのかも興味がある。
蒙武がどう戦うのか。
蒙武の背負っているものというのは何か。
干明を討った一戦は本当に印象的だった。
これからの戦いではどんな活躍が観られるのか
楽しみなところ。
今回も最初から飛ばしている感じ。
開戦の時点でまだ返事をしてきていなかった魏国が
必ず参戦してくるというのは分かっていたようにも
見える。
昌平君への信頼が絶対だからなのかとも思う。
秦国軍では、騰、録嗚未の活躍も楽しみ。
呉鳳明がこれからどんな策を出してくるかも
興味が湧くところ。
共闘になれていない二つの軍が重ならないよう
最初は楚軍に対して挟撃に出た。
そして、途中で戦術を変えると言った呉鳳明。
蒙武と騰の軍が主攻に。
これからどう戦いが展開していくのか・・・
楚国側からこの戦いを観ても、
項翼、白麗の若手の武将二人がどう戦うかなど
楽しみな見どころがある。
什虎城に居る強者揃いの武将達も、
新しく出てきた個性的なキャラばかりで楽しみ。
このブログの中のイラストは全てArtemis様の作品です。
Artemis様のキングダムキャラのイラストがこちらからも沢山見れます
呂不韋の動き
この巻の最初の場面は、
権力争いに敗れた呂不韋が再び人を集めている
のではないかという報告が入るところ。
元々人望もあった人物で、呂不韋のいる河南には
どんどん人が集まっていた。
これに対して政は、自分が直接呂不韋と会って
確かめてみようと出かける。
呂不韋が再び反乱を起こそうと画策している
わけではないと見た政。
最初で最後の進言を伝えた呂不韋。
人が集まるのはそれでも止まなかったが、
呂不韋が毒を飲んで自害したという知らせが
咸陽に届く。
本当は死んでいなくて、そう見せてどこかへ
逃げたらしい場面が最後にあった。
それでも死んだことにしたというのは、
表舞台から永遠に姿を消すという事で
これから先国内での派閥争いはもうないという
事だと思う。
李牧とカイネ
この巻の前の59巻最後では、李牧とカイネの
場面が印象的だった。
あの場面を読んだ時は涙腺崩壊した。
これからどうなるのかも、すごく気になっていた。
カイネが李牧を好きなのは間違いないし、
もしかして進展あり?(*^^*)
とも思ったけどそれは無かった。
「もう少しここに居てくれませんか」
と言われて、後ろから抱きついたという事
その事だけでうろたえてしまい、
色々考えてしまっているカイネがめちゃくちゃ
可愛い(^-^)
それでいて何で逃げ出してしまったのかとか、
もっといればよかったとか思っている(*^^*)
李牧からの「ありがとう」も
ちゃんと聞こえてはいたらしい。
これからもこんな感じでいくのか
もしかして進展あるのか楽しみ。
今回は主人公の信の出番は少なかった。
貂もそうだけど、ちょっと出た程度。
そのあたりは物足りなかった人も多いかも。
表紙の呉鳳明のイラストはかっこよくて
けっこう好き(*^^*)
この戦いのこれからの展開がどうなるか
そこが何より楽しみ。
キングダム 60 (ヤングジャンプコミックス)
コメント