【逝きし世の面影】内容と感想

読んで良かったおすすめ本

この本には、日本を実際に見た外国人の目に
日本という国がどう映っていたのか
という事が書かれている。

今の日本ではなくて、主に江戸時代頃の日本
について。
これを読むと、学校で習った江戸時代の
イメージとは随分違うものだと感じると思う。

その頃の日本では、庶民が生活を楽しみ、
子供は皆から大切にされ育てられていた。

個性的な個人店が立ち並び、
それぞれに自分の仕事を楽しむ
一般庶民の姿が見られた。

今の世の中の、大きなピラミッドを
作って統一していこうという流れと
全く真逆の世界。

江戸時代は身分制度が厳しく
庶民の生活は苦しく貧しいもので、
男尊女卑も酷かったというのが
学校で習う歴史だけれど・・・
それが全然違うという事が、
この本を読んでいるとわかってくる。

江戸の頃は、男性と女性の
言葉遣いの違いもほとんどなかった
という、興味深い話も書かれている。

一般庶民も決して、
お上を恐れていつもビクビクしているような
生活は送っていない。

欧米人から見ると
一般庶民が日常に美しい物を取り入れたり、
楽しんで暮らすというのは
あり得ない状況なのでとても驚いたらしい。

階級社会である欧米では、
そういう事を楽しむのは身分が高く裕福な層
だけの特権だから庶民にその感覚は無い。
ところが日本という国は独特だと驚く。

日本人の日常の中には
楽しみや美しい物が溢れていて、
遊び心、創意工夫、多様性が
一般庶民の間に当たり前の物として
存在していた。

自然を生かした美しい庭。
見た目もよく機能的で、
あらゆるところに遊び心と創意工夫の見られる
家屋や日常生活の道具。

この頃の日本ではむしろこれが普通。
人々はよく笑顔を見せ、親切。
子供達も、外国人にも物おじしないで
人なつっこく話しかけたらしい。
日本人があまり好きでないという人でも、
日本の子供は世界一可愛いと言ったとか。

学校で教えられている歴史の嘘。
今の日本とと比べてどれほど違うか
本当によくわかる内容。

私は京都駅地下のくまざわ書店さんで
買ったけど、アマゾンで探してもあったので
リンク置いときます。

Bitly

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