【始皇帝大全】で見る最新情報 漫画『キングダム』の政と史実の始皇帝の比較 

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史実の始皇帝と、漫画キングダムの登場人物 政


ヤングジャンプに連載中の漫画『キングダム』

作者の原泰久先生のインタビュー記事を読むと、
この漫画の主人公の信は
史実の始皇帝の家臣だった武将、李信将軍
モデルになっているという事。
漫画の中で、信は下僕の身分から成りあがっていく。

キングダムに登場する、もう一人の主人公と言われる
政は、史実の始皇帝の若い頃がモデルになっている。

原先生がキングダムを描く前、
他の漫画を描くのに始皇帝を敵役として考えていた
そための資料を調べているうちに
この時代の面白さに魅せられ、
始皇帝の方を主人公にしたら面白いのでは?
というアイデアが浮かんだというエピソードが
語られていた。

政を主人公として漫画のストーリーを考えたが、
それでは王宮内の場面が多くなって
アクションシーンの見せ場が無い事から
戦場で戦う信を主人公に変更したとのこと。

原先生がキングダムの資料として使っているのは、
主に史記と戦国策だと書かれていた。

史記は秦国が滅んでから後に書かれた書物で、
それまでに百年以上の月日が経っているため
その間に後から語られた色んな言い伝えも
どうしても入ってきている。
漢の時代に書かれた史記では、
秦国については悪者として書かれ、語られるのは
当然というところもある。

そのあたりは差し引いて考えていい所もあると見た
原先生の漫画では、
暴君として語り継がれている始皇帝にも
彼なりの目標や夢があったという話になっている。

確かに「自分が権力を持ちたい」という
ただそれだけの野望で中華統一を目指す人間では
この目標を成し遂げるのは無理に思える。

一人でこれを成し遂げるのは無理だし、
協力する周りの人の力も必要。
暴力と狂気のみでその人物の魅力がゼロでは・・・
脅しだけだは人が誰もついてこない。

始皇帝は
日本の武将で見ると、天下統一を目指した
織田信長と重なるところがあるようにも思える。

私は日本史では織田信長が一番好きなので
そう思うのもあるかもしれないけど。
強引なところも多くありながら時に柔軟、
筋を通そうとする性格、カリスマ性。

どこの国の例を見ても、
歴史に残る偉業を成し遂げる人物というのは
ただの良い人ではまず無理で
クレイジーな一面を持ってるくらいでないと
難しいのではないかとも思う。

キングダムの主人公の秦国王政は、
まだ子供の頃から「中華統一」という目標を
しっかりと持っている。
子供ながら大王然とした貫禄があり、
あまり感情を表に出さずめったに笑わない。
勇気があって優しい一面もある。

漫画ではまだ20代の若者なので、
これから先どんな人物に変化していくのかも
楽しみなところ。


キングダム信と政
キングダム信と政 Artemis様のイラスト

このブログ内のイラストは全てArtemis様の作品です。
他のキングダムキャラのイラストこちらから見れます。

始皇帝大全 ビジュアルブック

見つけて買ってみた始皇帝大全。

始皇帝陵と兵馬俑の発掘で、
今まで発見されていなかった秦の時代の
資料が出てきている。

史記は秦滅亡後の漢の時代の物なので、
正確な史実だけが書かれているかというと
そうでない部分もあると考えられる。

その中で語られる始皇帝像は、
非情な暴君で猜疑心が強く人を信用しない人物、
気に食わない者を片っ端から殺していくような
残虐非道な人物という事が伝わってくる。

それが実際そうだったかというと、
そう評しているという人物の生きていた年代が
ずれていたり・・・
始皇帝の死後に後から書かれた物である
可能性も高い。

史記の内容とは真逆の内容や、
少し違っていたかもしれないという内容が
色々と出てきている。

そういった事などもあわせて、
始皇帝の人物像を想像してみた内容、
中華全土を回った巡業のルートと
旅先でのエピソード、
始皇帝の行った政治についてなど
おそらく今まで出ていたどの本より
新しい内容が書かれている。

イラストや写真も豊富で読み応えがあった。

始皇帝を支えた武将達についてや、
始皇帝誕生前、始皇帝の死後の
秦国の様子についても書かれている。

漫画キングダムでも見覚えのある
趙国での人質時代、呂不韋との権力争い、
秦国と合従軍の戦いについてなど。
始皇帝だけでなく周りの人物達についての
エピソードも多く、内容は幅広くて面白い。

私が買ったのはこちら
最後の方のページには「始皇帝ゆかりの地を巡る」
というのがあって、漫画にも出てきた函谷関や
始皇帝陵のある西安、巡礼で訪れた場所などの
地図や写真が載っている。

これを見ると旅行に行きたくなる。
旅好きには嬉しい(*^^*)

最初のページはスペシャルインタビュー
「学習院大学教授 鶴間和幸氏が語る 
最新 始皇帝の実像」
冒頭から興味津々で読める内容だった。

漫画もこの本も、
歴史上の人物が本当に生きた人間として
目の前に見えてくるように思えるところが楽しい。


学校で習った歴史は、
年号ばっかり覚えさせられて全然面白くなかったけど
( ̄▽ ̄)
歴史って面白いと思ったのは大人になってからだった。

キングダム 信と政
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