キングダムの単行本は1巻から最新刊まで
全部持っている。
今回これを見つけたので
総集編ってどんなのかなと興味で買ってみた。
今回見つけたⅡがあるからにはⅠもあるのかと
探したら、もう増刷はされてなされてないのか
かなり高い値段で売られていたので
とりあえずⅡだけ買った。
Ⅱも、元の値段では買えなかったけど(^^;
内容は単行本と重なる部分が8割くらいあるけど、
キングダム連載前に描かれた貴重な読み切りの
2本の漫画が収録されているのでこれだけでも
買う価値はあったと思う。
単行本よりサイズの大きいカラーイラストが
付いているのも嬉しい。
(単行本の中にはなかった原先生の描下ろし
ピンナップ)
キングダム関連の記事の中のイラストは
全てArtemis様の作品です。
Artemis様のキングダムキャラのイラストが
こちらからも沢山見れます
収録内容 コミックス2冊半ほどのストーリー 王都奪還編
1巻からのストーリーは・・・
下僕の身分だった主人公の信と、
一緒に天下の大将軍を目指し鍛錬してきた漂。
秦王に外見がそっくりだった漂が王宮に仕官し、
王弟の反乱に巻き込まれて命を落とす。
漂の意志も受け継いだ信は、
王都奪還の戦いに協力することを決意。
キングダムのもう一人の主人公と言われている
秦国王の政との出会いの他、河了貂、昌文君、
壁、山の王楊端和、山の民の戦士達など
信にとっては様々な出会いがある。
楊端和に会いに行って、
この戦いへの協力を得られるようになったという
所までのストーリーが総集編Ⅰの内容。
(単行本1巻から3巻途中まで)
キングダム総集編 1 (集英社マンガ総集編シリーズ)
今回買ったⅡでは、この先から始まっているので。
単行本で言うと3巻の真ん中あたりから5巻の
途中までが総集編のⅡ。
信、政、貂、昌文君の隊、楊端和と山の民の兵士達が
馬に乗って咸陽宮に向かう。
総集編Ⅱでは、その場面から始まっている。
王都奪還の一番のクライマックスの場面。
信はこの前にも、
秦王の政を狙った刺客との戦いを二度経験している
けれど城に居る軍隊を相手にする戦いは初めて。
ここでの左慈との戦い、ランカイとの戦いなど
大迫力の場面は何度読んでも楽しめる。
王宮には8万の軍がいて、
人数的にはどう見ても不利。
不可能とも見えた王都奪還に成功し、
信と政の信頼関係、山の民の兵士達との
信頼関係も確かなものになった。
この戦いで活躍した信は、
約束通り土地と家をもらい、これからは
秦国の兵士として戦に参加できる権利を得た。
家と言うよりはボロい小屋だけれど、
信は大いに満足した。
総集編Ⅱは、この場面で終わっている。
単行本未収録の読み切り漫画2本 李牧 昌平君と蒙武
読み切りの1本目は【李牧】
本編では、李牧とカイネは絶対的な信頼関係で
結ばれているように見える。
最初に登場したあたりから、特にカイネは李牧を
尊敬し慕っていて恋愛感情もあるような様子。
この読み切りでは、
李牧とカイネが出会った頃のことが描かれている。
決して最初から信頼関係で結ばれていたわけではなく、
カイネは最初李牧に対していい印象は持っていなかった。
最初の印象はむしろ最悪と言ってもいいかもしれない。
新しい将軍としてやってきた李牧のやり方に対して、
カイネは最初大きな不満を持っていた。
敵に対して積極的に攻めるのではなく守りに徹する。
ある時李牧からカイネに話しかけ、
自分の過去の事も含めて
何故今のやり方をするのかを全て話した。
本編でも、李牧と龐煖の出会いのところで少し
李牧の過去の話が出てくるが、
それと重なるところもある。
この時話したのをきっかけにして、
そこから少しずつカイネの気持ちが変化していく。
あまりここで書くとネタバレになるのでこれくらいに^ ^
キングダムでは、最初は最悪の印象から始まったのに、
後にはその関係が大きくかわっていく
というエピソードがいくつかある。
私もこういうところが読んでいてすごくいいなと思うし、
キングダムの大きな魅力の一つになっていると思う。
最初はむしろ憎しみから始まっているけれど
後に友情と信頼に変わった主人公信と嬴政の出会い。
最初は無愛想で変なやつだと思って
あまりいい印象ではなかったけれど、後には戦友になり、
恋愛感情も芽生えたかもしれない信と羌瘣との出会い。
もう1本の読み切りは【蒙武と楚子】
史実では
中華統一までの間に昌平君が秦国を裏切り、
楚国の王として戦う。
裏切ったというよりも、
元々昌平君は楚国の人間なので戻ったというべきか。
史実では昌平君が何故秦国に行ったのか
というのがはっきりしない。
なのでその部分は創作になるけれど、
昌平君と蒙武の関係というのはきっとこういうもの
だったのではないかという原先生の前書きが入っている。
幼なじみの蒙武と昌平君の友情。
共に秦国の中で名をあげる活躍をする。
中華統一を目指す秦国が、
いよいよ楚を攻めるという段階になった時。
昌平君の心の葛藤と、
敵として迎え討たなければならない蒙武の気持ち。
これで敗れて命を落とす事を
昌平君は最初から十分わかっていて、
そのつもりで出てきている。
楚国へ戻る前の深く悩んでいた状態と違って、
考えが定まり覚悟を決めた後は
どこかスッキリしたような表情に見える。
幼なじみで、共に秦国で活躍してきた二人が
敵として戦わなければならないのは
とても悲しい気もするけれど、
とことん考えた末に自分の信念に従った昌平君は
満足だったのではないかと思う。
蒙武も、戦う中できっとそれを感じるのではないかと。
原先生の前書きでも、
完全に本編のネタバレになるが・・・と書かれているように、
この場面は本編でも後に出てくると思う。
「昌平君の性格が本編とはかなり違っている」
と原先生が書かれている通り、
この読み切りではかなりキャラが違う感じ。
本編の感じの昌平君で描かれると、
細かいところはまたこの読み切りとは違ってくるのか
そのあたりも楽しみ。
今確認したら、買った時よりⅡの方はえらく値段が
上がってた(>_<)
Ⅰの方は今見たら買った時より下がってたけど
出た時はやっぱり上がってて、
高いの承知で欲しかったし買ったけど。
今から買う場合は、
Ⅱの方も待ってたら下がってくるかと思う。