ビジネス書キングダム
勝負の結末
輪虎との勝負の結末
この巻ではついに、三隊共闘で戦ってきた飛信隊、玉鳳隊、楽華隊と輪虎との勝負の結末が見られる。最終的に信と輪虎との一騎打ちになる。
主人公信の、敵との一騎打ちの場面はこれまでにもいくつかあるけれど、その中でも一番と言っていい印象的な場面。
壮絶な戦いが続く中、限界を超えて戦う事、戦った相手に対するリスペクト、一人の人間としてのそれぞれの思いも見える。
秦国対魏国の戦いの結末
もう一つの結末は、この秦国と魏国の戦いそのものにも決着がつく。この内容は次の巻に続いていくが、この巻の最後で廉頗が戦の負けを認める発言をする(その理由がわかるのが次の巻)
蒙驁の仕掛けた罠を全て突破して、廉頗が秦国側の本陣に姿を現す。
最後は蒙驁と廉頗の一騎打ちに。
この場面も見どころが多い。
一つの時代が終わり、次の世代に引き継がれていくという内容が入っているこの場面。
いつの時代も、どんな事にもこれは言えるという内容で、今の世の中の状況にに重なる部分も多い。
王騎が亡命先の廉頗を見舞った時そこで話した事、信が廉頗の問いに答えて語る王騎の最後の場面、それを聞く廉頗の思い。
隊のために戦う
仇討ちだけのために生きていた羌瘣の意識が変わる。
飛信隊を居心地のいい場所と思い始め、信からも、飛信隊が帰る場所だと言われて心を動かされる場面が今までにもあった。
この巻では、羌瘣は行けば死ぬかもしれないという危険な場面で、怪我をおして戦う。
仇討ちだけの事を考えるなら、自分がここで死んだらそれが叶わないわけで・・・にもかかわらず飛信隊のために戦う事を選んだ。
羌瘣の心の大きな変化が見える。
登場人物それぞれの思いが伝わってきて、感動なしには読めない22巻。この記事に書いた3つの要素が詰まっていて本当に読み応え十分。
秦国対魏国の戦いを描いているのは18巻途中から23巻途中まで。
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ビジネス書としてのキングダムの魅力をまとめた記事はこちらです。
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