タロット占いで観るその人の「未来」とは 占いは魔法でも予言でもない

占いの仕事について

占いを仕事にする人は多いし、
タロットカードを使う人も多い。
仕事でなくても趣味として、
自分の事を観るという人も多い。

その中で人それぞれ考え方があるし、
これが正しいという答えは無いと思う。
ここでは自分なりの、
占いというものへの考えを書いてみる。
占術も色々ある中でここでは、
主に近未来を観るのに適している
タロットについて。

私は子供の頃から趣味として占いが
好きだったので、タロットカードも
早くから持っていた。
それを本業にしたのは20年ほど前。

タロット占いというと、
まだ来ない未来について
何年何月に何が起きるかを「予言」
する物だというイメージが強い。

人には運命というものがあって、
これから先どうなるかというところは
生まれた時からあらかじめ決まっており
必ず決まった通りに動いていく。
その「決まっている運命」について
知っておきたいから
占いに行く。
その時言われた通りの事が起きたら
当たった」という事になる。

大体こんなところかと思う。
自分が実際この仕事をやってみて分かった。

本当は決まっている未来なんか存在しない。
では何を観ているかは後で書くけれど、
この「当たった」というのもくせもの。

特にその人にとって望まない未来の状況、
来てほしくない事
につて予測が出ると
それを聞いた人は無意識のうちにその未来を
強くイメージする。

自分にっていい事より嫌な事、怖い事について
どうしても見てしまい考えてしまう
のが
人間が本来持っている性質だから。

人生には苦労や試練がつきものというのを、
多くの人が常識だと思っている。

なので占いで、
未来にその人にとって嫌な事が
起きそうな予測が出なかった時でも
悪い事は何か無いですか
いい事ばっかりなわけないですよね。
気を付ける事とか悪い事は?」
という感じで聞かれる方がとても多い。

悪い事も言われないと落ち着かない
という感覚。

ほとんどの人が、多かれ少なかれ
この感覚を持っている。
起きて欲しくない事の方を強くイメージしがち。
なのでそういう予測が出た時
「未来はこうなります」
と断定的に伝えると、その人は勝手に
そのイメージを膨らませそれを引き寄せる

その通りの事が起きて占が「当たった」という
事になる。
さらに、悪徳な事をする占い師なら
「そうならない方法はこれを買うことです」
と言って何かを売りつけることも・・・
もちろんやってませんけど(^^;

もし、望まない未来予測が出ても
「決定している未来は無いし、
今の段階で望まない未来の予測でも

いくらでも変えられる」
と言うよりも
確定した未来を予言するように
「必ずこうなります」と言われる事を
好む人が多いという現実がある。


例えばタロット占いで最もよく使われる
ケルト十字スプレッドで観る場合。
近い過去から現在の流れ、近い未来の予測。
その人の精神状態、表面に見えている事
周りの状況、キーカード
など情報は多い。

仕事、転職、起業、人間関係、恋愛、結婚
転居その他。応用範囲は広い。

ここで見る「未来」は、
ご相談者様の今の精神状態
この内容に対して今思っている事
今予定している行動
今の周りの状況

これら全てに関して
このままでいった場合の予測

表面意識では
「自分では何も決めていない」
と思っていても、
人はほとんど無意識のうちに
色々な事を決めている。
毎日何度も、色んな事を選んでいる。

そうやって自分が決めた事を、
日々着々と現実化している。
なので占というのも、
その人が決めている事を観ているだけ。
すでに決定している未来のタイムラインへ
行って観てくるとか
そういう事が出来る人はまずいないと思う。

タロットでも霊視でも
「あなたがこうなっている未来の姿が
私には見えます」
とか言われる事もあると思うけど
それはそのお客さんの今考えている事を
(表面では無意識な物も含め)
観ているだけで、
未来へタイムスリップして見てきた
というわけではない。

もし望まない未来の場合
なぜそうなりそうなのか原因を考え
意識的に思考を変える事も出来るし、
思考が変われば行動も変わる

そうなると、占いで最初に出た結果は
当たらなかった」という事になる。
でも本来それでいいと思う。

占いを仕事として長くなれば、
観たお客様の人数が百人、千人、一万人・・・
と増えていく。
こうなってくるとタロットで観る前から、
その人から伝わる雰囲気、表情、しぐさ
電話鑑定でも話し方、声の調子などから
かなりの情報を取れるようになる。

占い師でなくても、
多くの人と会う機会があり
ある程度じっくり向き合う形の職業の人
なら
同じことが言える。

私がタロットを教えた人の中でも
元々自営業で接客経験の長かった人達は、
あっという間に習得して観れるようになっていく。
その理由もこれだと思う。

お客様と相対して受け取った情報
今の精神状態を受け入れる共感
(私の場合共感は、一緒に感情を揺らすのではなく
この人は今こういう気持ちなのかと感覚的に知る事

そこまでの土台があった上で、
タロットという道具を使ってご質問内容について
より具体的に客観的に見ていく。
過去からの流れと現状把握、未来予測

ここ数年は、
未来予測が決定事項でなく変えられるものだと
お伝えしても受け止めて下さる方が来られるので
それをお伝えする事も多くなった。

お伝えして大丈夫かというところは、
得られる情報から読み取る。

先に書いたように決定された未来は存在しない。

けれど、その人にとっての「いい事」が
未来予測に出た場合は
これを断定的に言った方が良さそうと思えば
あえてそういう言い方をするときがある。

言われた事を信じやすく
自分の望む内容を強くイメージすれば
達成してしまいそうなタイプの人の場合は。

これは占いが当たったのではなく
あくまで予測しかしていなかったことを
本人が自分の力で成し遂げたという事。
相手の性格を見て
本当は決まっていない事を、
さも決まっているかのように言うのだから
ある意味騙しのテクニック(^^;

なので占いが当たったと言われることがあれば
「占が当たったのではなくご自身の力です」
とお伝えする。それが真実なので。

タイトルとURLをコピーしました