4話の最後は、
難攻不落の城であるはずの函谷関に、
ついに橋がかかったという場面。
ここで使われた井闌車は、
魏軍総大将呉鳳明が、
対函国関のために特別に設計したものだった。
橋がかかったことで敵軍に城壁に登られ、
これからどうなるのかというところで
桓騎の策が出てくる。
油を入れた樽を、城壁の上から井闌車に向かって
投げつけるように落下させる。
その衝撃で樽は割れて、中の油が飛び散った。
井闌車の上にいた魏国の兵士達には、
何が起こったのか分からないまま。
ここで桓騎が井闌車に向かって火矢を放つ。
大量の油にまみれた井闌車は、
中にいた兵士達もろとも
ひとたまりもなく燃え上がった。
残酷な場面の描写は少し抑えられていながらも、
この場面の迫力はそのまま。
※最初知らなかったけど、
オギコの声は嬴政役の福山潤さん。
オギコと嬴政が一緒に出る場面は無いとはいえ、
同じ作品の中でこの演じ分けは凄いと思う※
この大量の油を咸陽の備蓄庫から
「かっぱらってきた」というところが
元野盗の桓騎らしい。
二台あった井闌車のうちの一台は、
これで使い物にならない状況。
他の誰も思いつかないような方法で
この危機を脱した。
それでも李牧と春申君は、
函谷関に橋がかかったという事実だけでも
成果としては十分で、
戦局は合従軍側に大きく傾いたと見ていた。
この前の井闌車登場の場面もすごかったけれど、
桓騎の策でそれに対抗するこの場面、
アニメの映像で観るとかなりの迫力があった。
函谷関からは目が届かないもう一つの戦場でも、
激しい戦いが始まった。
楚軍十五万と、蒙武.騰連合軍九万の戦い。
楚軍の若手では、
莫耶刀の使い手で千人将の項翼と、
同じく千人将で弓の名手白麗が活躍する。
それに対して秦国側は、
千人将の王賁と蒙恬が活躍。
若手同士の対決も今回の大きな見所。
白麗の弓の殺傷力を脅威と感じた蒙恬が、
今のうちに倒しておかなければと思い
白麗を狙う。
その白麗の危機を項翼が救う。
それで今度は蒙恬の方が危機に陥ったところに、
王賁が助けに入る。
秦国側楚国側どちらサイドで観ても、
本当に盛り上がる場面。
原作でも迫力のある見せ場が、
アニメでどう表現されるのか楽しみにしていたけれど、
期待を裏切らない迫力。
やっぱりアニメ3期の完成度の高さは相当なもの。
原作を読んでストーリーを知り尽くしている人でも
十分楽しめると思う。
アニメだけ観ている人も、同じく楽しめる。
ストーリーとしては、
セリフの内容まで原作にかなり忠実。
5話の中で、戦いの場面以外で好きなのは、
蒙武と蒙恬の、馴れ合わないけれど
お互いを思う父と子の絆。
戦いが始まる前の日、蒙恬が父の所へ行く。
蒙恬は最初作戦を聞く話からするが、
蒙武はそれを言いに来たのではないだろうと気が付く。
「どうかご武運を。父上」
という蒙恬の言葉に、背を向けたまま明日の作戦を伝え
「恬。武運を祈る」
と言う、最高なこの場面。
映像で見れるのがうれしい。
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