会社をいくつも経営しているという人から、一人から数人の範囲で出来る商売で生きているという人まで様々。
どんな規模であれ、常に順風満帆でいけるわけでなく売り上げが下がる事も起きてくる可能性はある。特に最近では状況が厳しい。
実際、コロナ騒動以降の倒産、廃業の件数は過去最悪。
不景気が続いているのはもっと前からだけど、商売を存続できなくなる人が増えているのは特に2022年頃から。
コロナ騒動で打撃を受け、国が提供する貸付制度を利用できたとしても、返済期限が来ても返せないという人が多かった。
返済を一切待ってはくれず問答無用で取り立てに来るので、もう無理という事も起きてくる。
それに加えてインボイス制度、増税、物価高、消費者の方も経済的に余裕のない人が増えたのでお金を使わなくなったなど悪条件は重なっている。
一部の大企業にだけ有利な方向に持っていき、中小企業零細企業に対しては潰しにかかっているとしか思えない今の状況。
これはおそらくこれからも続くけれど、この状況だと知った上で、それでどうするか考えないといけないところ。
今、うまくいかなくなったとしても、それまで何年も(人によっては何十年も)頑張ってこれたという実績があるなら、自分でやれる何かを持っているという事。ここはすごく大事。
規模は様々だけど、どこかに勤めるのでなく「自分の商売をやろう」と思いつくという事は、それが出来るツールを持って生まれて来たという事。
それを持っていなければ、その発想はまず浮かばないはず。
決まった給料が入るという安定よりも、自分でチャレンジしたいみたいという気持ちと、やりたい何かがあったからスタート出来たわけで。
うまくいかなくなってくると、ほとんどの人が暗い方にフォーカスしてしまいがち。
前に来てくれていたあのお客様はどうして来なくなったのか?
何か気に触ることがあったのか?
去年の今頃だとこれくらい売り上げがあったのに、何で今年は良くないのか?
ネット上でマイナスの評価が出ているのか?
自分の何が悪いのか?
年回りが悪いのか?
運勢が下がっているのか?
自分はもうダメだもしれない・・・など。
それでも今まで続けてこれたこと。
まだ来てくださっているお客様が居ること。
来てよかったという感想もあったこと。
こういうのもあったはずなのに、そこは忘れてしまいがち。
そこにはフォーカスしていなくて、辛い方にばかりフォーカスしてしまってもっと辛くなるというのもよくあること。
その思考によって更に辛い現実を引き寄せてしまう。
私自身は、一時的にバイトを頼んだり外注を頼むこと位はあっても、基本一人でやれる範囲の商売しかやっていない。
なので自分の経験としてはそこまでだけど、お客様のお話から、株式会社の運営をすること、店舗をいくつも持つこと、社員を雇う事は、こういう感じなのかと聞く機会は多かった。
商売がうまくいっている人を見ていると(全ての期間うまくいっていたわけではなくても)、これはもう無理かと思った時の引き際は早い気がする。
うまくいっていないと分かりつついつまでもズルズル続けるのではなく、いくつかの店舗を持っていたら一つは閉めて他に集中するとか、他を全部閉めて一つに集中するとか、規模を縮小して支出を減らし純利益を上げる事を考えるとか、今の会社をたたんで全く違う商売を始めるとか。
次へのアイデアが、何かしら閃くらしい。
それが出来るということは、商才というツールを持って生まれてきているという事。
何かのきっかけで価値観がガラリと変わって、それまでとは全然違う生き方をしている人も居る。
そして、それはそれで、困らずに生きていけている。
始めたけど一度もお客さんが来ないとか、数ヶ月で無理になったという場合は、あなたはそれには向いてなかったのかもしれない。
だとしても、最初から何もやらないで頭で考えただけで終わるより、経験したということは何十倍も価値がある。
経験したからこそ、うまくいかなかった原因を検証できる。
そもそも本当に好きな事、やりたい事を選んでいなかったのか。
(自分の興味や感覚を無視して、頭で考えてこれならいけそうという基準で決めていなかったか)
マニアックで需要が少ないものだとしたら、それを求める人に届いていなかったのか。
初動でお金をかけすぎて続かなくなったのか。
そのあたりを考えてみて、違うことでチャレンジするのもありだし、一旦商売のプレッシャーから離れて、少し気楽にやれることをやって暮らすのもあり。
それがうまくいかなかったからといって「自分はもうダメだ」と思う必要はどこにも無いはず。
やっている中で一度でも二度でも人が来てくれたとか喜んでくれたなら、それはこれからに繋がる大きな収穫。
途中までうまくいっていた人なら、間違いなく商才を持っているわけなので、下がり始めた時は潔く引いて、大きくやり方を変えるか違う事をやるか、何か方法はある。
長年やっていてそれで生活が成り立っているといつの間にか「何となく続けている」という事もまた起きてくる可能性あり。
長くやっている人全員がそうでは無いけど。
その流れを変えるきっかけ、リセットするきっかけとして、うまくいかなくなってきたという事が起きている場合もある。
意識の深いところで望んでいるから、自分でそれを引き寄せている状況。
「ずっと今の感じでいいかというと、そうではない気がする・・・けれどとりあえずいけてるし変えるのも・・・」
というのが意識の奥底にあった場合、強制リセットが起きることがある。
変化を求める意識がもたらした現実。これは悪いことではない。
変化を恐れなければ、次の展開に繋がるヒントは直感の閃きとして訪れる。
好きな事だから始めたのに、支払いの事ばかり考えてしまうとか、マイナスの評価が付く事への不安恐怖が大きいという場合もある。
楽しさよりも、そちらの苦しさの方が勝ってしまった状況。
その場合、支払いのプレッシャーを減らすため規模を縮小して無理無くやれる範囲でやっていくのもありだし、一旦は勤めに出てみるのもあり。
勤めから自営業に移行した人の場合、経営を経験してみた上でもう一度勤めてみると、また違う感覚で体験出来る。
しばらく経営のプレッシャーから逃れて、その上でまた自分でやってみたいと思ったら、新鮮な気持ちで再チャレンジ。
今までやっていた事を捨てて商売の内容を変えるのも、規模を縮小するのも、決して敗北ではないと思う。
結果的にその方が、精神的プレッシャーが減った上に手取り収入が増える可能性も多いにある。
大きく広げようとすると安さで競う事にもなりがちで、そうなると一部の優遇されている大企業には勝てない。
世の中全体がそういう仕組みなので。
大企業が扱っていない分野の商売を狙うか、規模を小さく支出を少なく無理のない範囲で好きな事をやるか、どちらもあり。
