小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 10

山の主との話「それで?お前も同じ事を頼みに来たということか?」白狼から和人に質問がきた。「はい。そうです」「一度は開発を止めることが出来たが、また始まってしまったということは、約束を守れたのはここまでという事だな」「この程度の期間か」「時間...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 9

山に棲む存在達樹齢数百年、中には千年以上かと思われる大木がそこら中に存在していて、大地に大きく根を張り、空に向かって枝を伸ばしている。木漏れ日がキラキラと眩しい。大木の枝が、風を受けてザワザワと揺れた。和人が見たことの無い植物も沢山見られ、...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 8

山の奥深く 未知の世界へ途中から、車道を外れて山に入り獣道を行く。リキは馬ぐらいの大きさになって、和人を乗せて走った。和人も最近ではリキに乗るのに慣れてきて、体の力を抜いてゆったりと乗れるようになってきた。実際、馬に乗る時ほど揺れないし、尻...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 7

猫の会合にて 過去の過ちが再び駆けつけた警察官に対して喜助は『山道を走っていたら前の車が突然フラフラと蛇行し始めて、どこかにぶつかったのか凄い音がした。後ろを走っていた自分の車も、急にコントロールを失って状態がおかしくなったので運転をやめて...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 6

匿名の手紙7月12日開発の説明会があったあの日から一週間。今のところ静かだ。あの日、帰っていった二台の車が山道に入ってから、最後はリキがもう一度姿を見せた。大きくなった状態で木立の影から現れた猫又は、相当インパクトあったと思う。その前の喜助...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 5

説明会当日 作戦決行その日は朝から、どんよりと曇っていた。蒸し暑い夏の昼間。村の集会所の前には、見慣れない車が二台止まっている。この地域の開発について、これからここで説明会が開かれるのだ。一時間ほど前、国の機関とも連携して動いている地方自治...
小説 妖獣ねこまた

妖獣ねこまた 4

猫たちの計画6月9日昨日の夜、リキは約束通り迎えに来てくれた。二回目だからか俺もけっこう余裕出てきて、周りの様子を見ながらついて行った。俺達の他にも、色んな方向から猫達が集まってくる。座る場所は特に決まっていなくて、どこでも好きなように座っ...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 3

知らなかった この村の危機?!6月4日猫たちの会議に参加したあと、俺はどうやって家に戻ったか覚えていなかった。途中で眠くなり、いつの間にか眠ってしまったらしい。そして気がついたら、自分の部屋に居た。起きた時、もしかしたら全てが夢だったのかと...
小説 妖獣ねこまた

小説 幼獣ねこまた 2

ねこまた出現「・・・無い。確かにここに入れたと思ったんだけど・・・もしかしてどこかで落としたのかなぁ・・・弱ったなぁ」帰宅して家に入ろうとした時、鍵が見つからなかった。普段はほとんど開けっぱなしで鍵など使わないのに今日に限って鍵をかけたこと...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 1

子猫との出会い天気の良い日でも夕方になると急に冷え込んできて、吹く風の冷たさに季節の移り変わりを感じる。そんな秋の日の夕方、両サイドに田園風景が広がる長閑な田舎道を、一人の男の子が歩いている。男の子の名前は和人と言って、今は小学校からの帰り...