オリジナル小説

オリジナル小説 エッセイ

見えない檻 後編

塀に沿って、私と明日香ちゃんはひたすら進んだ。最初は必死で走ったけれど、ずっと走っていては体力がもたない。まだ追手が来る様子も無いので、途中からは歩いた。時刻は深夜なので、全ての住居が明かりを消していて、辺りはシーンと静まりかえっている。私...
オリジナル小説 エッセイ

見えない檻 中編

自分が今まで住んでいた場所とはまるで違う。支配層の彼らが住む場所には、豊かな自然の風景が広がっていた。彼らの住んでいる場所高層ビルのような建物を想像していたけれど、全然違っていた。広々として緑豊かな美しい庭の中を歩いていくと、二階建ての木造...
オリジナル小説 エッセイ

小説 見えない檻 前編

安心で、安全で、便利で、素晴らしい世界だとずっと信じていたのに・・・その実態はディストピアだった。2030年 私の日常呼び出し音が鳴っている。私は椅子から立ち上がって、玄関まで行った。狭い集合住宅の部屋の中で、わずか数秒で行ける距離。ドロー...
オリジナル小説 エッセイ

短編小説 私が死んだ日

『死は、自分という意識存在の消滅でもなく、恐ろしいものでもなく、今回の体験をするために乗ってきた今の肉体という乗り物から降りるようなもの』私が死んだ日ちょっと疲れたかも。座って休もうか。私は、平たい石の上にゆっくりと腰を下ろした。栗の木の根...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 10

山の主との話「それで?お前も同じ事を頼みに来たということか?」白狼から和人に質問がきた。「はい。そうです」「一度は開発を止めることが出来たが、また始まってしまったということは、約束を守れたのはここまでという事だな」「この程度の期間か」「時間...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 6

匿名の手紙7月12日開発の説明会があったあの日から一週間。今のところ静かだ。あの日、帰っていった二台の車が山道に入ってから、最後はリキがもう一度姿を見せた。大きくなった状態で木立の影から現れた猫又は、相当インパクトあったと思う。その前の喜助...
小説 学校嫌いだった私の人生体験

小説 学校嫌いだった私の人生体験⑧

興味の対象が他の方に行き始めると、それと比べて学校は今まで以上に面白くない場所になった。けれど、それに気がついた事は良かったのかなとも思う。面白くないと思いながら学校しか知らないよりも、他の世界があることを知った。自分の世界が一気に広がった...
小説 学校嫌いだった私の人生体験

小説 学校嫌いだった私の人生体験⑦

何とか少しずつ起き上がれるようになり、お風呂に入ったり、食べられるようになると元気が出てきた。学校にも行けそうかなと思って、とりあえず向かってみた。無理だったら戻ればいい。そう思ったらかえって気が楽で、行くことができた。元々目立つ存在ではな...
小説 学校嫌いだった私の人生体験

小説 学校嫌いだった私の人生体験①

「新しくできたこのシステムによって、個人個人のデータを分析、犯罪を犯しそうな人を見つけます。そして、実際に何か起きる前に、いち早く逮捕してくれるのです。このおかげで私たちの安全は守られています。皆も知っている通り、個人のデータは信用スコアと...