読みだすと止まらないおすすめ小説【プリズンホテル】

読んで良かったおすすめ本

浅田次郎の作品で、4冊の続き物。
私は本だけしか読んでいないけれど、
映画化もされたらしい。
浅田次郎作品は、他にも沢山映画化されている。
シリアスな物から笑えるものまで色々。
私はほとんど全部読んでいる。
初めて読んでも面白くて絶対ハマる人が多いだろう
と思えるのがこの本。

内容を説明してしまうと、これから読む人には
ネタバレになって面白くなくなるので
細かい内容はここには書かない。

この物語の舞台となるのは、
通称プリズンホテルと呼ばれているホテル。
奥湯元あじさいホテルというのが本当の名称だけれど
誰もその名前で呼ぶ人がいない。

なぜプリズン(監獄)なのかと言うと・・・

経営者側も、ここに泊まるお客さんの側も
いわゆる普通の人は少ない。

「任侠団体様と一般宿泊者様とでは料金設定が違う」
というのもこのホテルの特色。
滅多に来ない一般のお客には特別料金で、
格安の料金設定となっている。

物語はこのホテルでの夏から始まって、
季節は巡って秋、冬、春
(1~4の本の題名も夏秋冬春)
恐ろしくいろいろな事が起きた一年が終わる。

ホテル側も泊まりに来るお客の方も、
一般客含めて例外なく
強烈な個性があったり複雑な事情がある人ばかり。
これで何も起きないわけがないと読み始めから
伝わってくる。
そして予想通り、いやそれ以上に
次々と色々な事件が起きる。

出てくる人物がとにかく個性的で魅力的。
色んなタイプの人が出てくるので、
誰が読んだとしても
感情移入できる人物がきっといると思う。

読みながら爆笑した場面がいくつもあるし、
涙腺崩壊した場面も同じだけ
色んな意味で内容が濃い。
主人公はこの人だと見える人物はいるけれど、
エピソードごとにスポットが当たる人物が変わる。
最終章での主人公の変化にも注目。

この本を一気に読んで
登場人物達とともに濃厚な一年を旅した後は、
「こんなホテルが実際にあったら、
ぜひ一度泊まってみたい」
と、あなたも思うに違いない。


プリズンホテル 文庫版 全4巻セット (集英社文庫)

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