オリジナル小説猫

小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 13

山の洞窟で暮らす少女との出会い8月11日この前の事があってから、外へ出る時は周りを警戒するようになった。寝室でも、手を伸ばせばすぐ取れる場所に木刀を置いている。本当は平和にのんびりと暮らしたいのに。あいつらは、何に対しても力で排除しようとし...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 12

開発計画の弊害 こうなったら移転を考える8月6日事件から2日経ったけど、やっぱり何も報道されない。タネ婆さんも茜さんも、避難所である俺の家に戻っている。俺の家では、人間18人と動物達の生活が今も続いている。食べ物に関しては、米の備蓄もあるし...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 11

被害のあと7月23日あの地震から丸二日経った。ほとんどの人はまだ、避難所である俺の家で休んでいる。怪我をした人の手当てに関しては、昔から伝わる民間療法に詳しいタネ婆さんが居るから安心。部屋は沢山余ってるし、食糧は自分の家が無事だった人達が持...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 9

山に棲む存在達樹齢数百年、中には千年以上かと思われる大木がそこら中に存在していて、大地に大きく根を張り、空に向かって枝を伸ばしている。木漏れ日がキラキラと眩しい。大木の枝が、風を受けてザワザワと揺れた。和人が見たことの無い植物も沢山見られ、...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 8

山の奥深く 未知の世界へ途中から、車道を外れて山に入り獣道を行く。リキは馬ぐらいの大きさになって、和人を乗せて走った。和人も最近ではリキに乗るのに慣れてきて、体の力を抜いてゆったりと乗れるようになってきた。実際、馬に乗る時ほど揺れないし、尻...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 7

猫の会合にて 過去の過ちが再び駆けつけた警察官に対して喜助は『山道を走っていたら前の車が突然フラフラと蛇行し始めて、どこかにぶつかったのか凄い音がした。後ろを走っていた自分の車も、急にコントロールを失って状態がおかしくなったので運転をやめて...
小説 妖獣ねこまた

小説 妖獣ねこまた 5

説明会当日 作戦決行その日は朝から、どんよりと曇っていた。蒸し暑い夏の昼間。村の集会所の前には、見慣れない車が二台止まっている。この地域の開発について、これからここで説明会が開かれるのだ。一時間ほど前、国の機関とも連携して動いている地方自治...