個人事業の教科書1年生 宇田川敏正 初めて起業する人に必要な全てがわかりやすく書かれた本

読んでよかった実用書
  • 自分で商売を始める時の悩み
  • 余分なお金はかけてはいけない
  • 面倒だからと放置すると怖い話
  • この本をどう使うのか

自分で商売を始める時の悩み
今まで会社に勤めていた人、専業主婦(夫)だった人の場合
自分の商売を始めたいと思い立っても、何をどう始めたら
いいのかわからないのが普通。
今まで趣味の延長で、時々作品を売ったりしていたけど
それを仕事としてもっと本格的にやりたいという場合もある。
ネットで調べれば何でも出てくるけどいちいちめんどくさい。

そもそもネットで調べるのさえ苦手なアナログ人間。
私もそうなので、そういう人の気持ちはめちゃくちゃわかる。

余分なお金はかけてはいけない
自分ではわからないからといってすぐ人に頼む
事を考える人も多い。
最初から税理士さんに相談しようか・・・
いっそ起業コンサルタントの人に相談しようか・・・
そういう発想をする人も本当にたくさんいる。

結論から言うと、まだ儲かってもいないうちから
人に頼む発想はやめた方が得策。
余分な経費がかかり、利益が出るのが遅くなる。
そこに使うなら、商売にどうしても必要な物を買うとか
パソコンが無いならパソコンを買うがまだいい。

人に頼む事を考えるのは、ある程度利益が出てきて、
事務処理は人に任せて自分しかできない事に集中したい
という時。
ある程度形になったので、もっと大きく稼ぎたいと思い、
そのやり方を相談したい時。
すぐ人に頼んでしまうもう一つのデメリットは
最初から丸投げで人に相談してしまうと、商売をやる上での
知識として最低限必要な事さえいつまでたっても知らないまま。
これでは、後々まずい事も出てくる。

面倒だからと放置すると怖い話
かなり前から商売をしているけど
届けるのとかわからないしめんどくさいから
放置している。
届けてないけど何も言われないし税金も払ってない。
申告とかしたことない。
表向きは無職って事にしている。

こういう人もけっこう多い。
そのままバレないで無事にいってくれることを
願うばかりだけど、これから商売をする人、
やり始めてまだ期間短い人は今からでもいいから
届け出や確定申告はちゃんとやるのをおすすめしたい。

儲かってないなら届けなくていいと思っている
人もいるけど、それは違う。
税金の事とか言われるのは大企業だけで、一人で
ちまちまやっている小商いなんか大丈夫でしょと
思ってる人も多いけどそれも違う。

たとえ儲かっていなくても、そうであるという証拠を
ちゃんと提出できなくて、無断で商売をやっていたと
なると、これくらいの利益があっただろうというところ
のみで見られて税金を持っていかれる。
しかも過去までさかのぼって(;゚Д゚)
これほど恐ろしい事は無い。
実際にそれにあった人が自営業者仲間でもお客様でも
いらしたので
自分は大丈夫だろうという思い込みはとても危険。

この本をどう使うのか
この本は、買っても全部読む必要はないと思う。
自分の商売には関係ない項目もあるから。
自分で商売をやろうと決意したけど、これってどうやるの?
初めにやる事って何?
これはやらないといけない事?
など、何か疑問に思った事があればその都度見る。

目次がかなり細かく分かれていて親切。
用事がある項目だけ探して読める。
一人から数人でやるお店なら、ここに書いてある事を
知っていれば十分。
全部読まなくても覚えようとしなくても、何か困った
時に調べれば大丈夫。
困った時のお助け本の感覚。
文字がびっしりの説明書の類が苦手でも大丈夫。
カラーイラストのわかりやすい説明。

[個人事業の教科書 1年生]




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