最後の内乱 続き
この巻の最大の見どころは、政と呂不韋の問答。
もう一つの見どころは、反乱軍と戦う飛信隊の活躍。
ここまでの流れ
前巻から続いている内容で、王宮内の権力争いの
最終局面が描かれている。
王が成人を迎え、正式に秦国君主として内外から
認められる加冠の儀。
呂不韋はその加冠の儀を狙って、王座を盗る事を
企む。
表向きは、太后が秦国の一部である太原で勝手に
建国宣言をし、その国が力をつけ反乱を起こした
という流れだが・・・
その後ろには呂不韋がいて、太后はまたしても
利用された。
玉印の複製を使って咸陽の門を抜けた反乱軍の
第一軍。
その次にも、かき集められた三万の軍が迫る。
大王側はこの事を知っていて対処していた。
政と呂不韋の問答
呂不韋の計画
後宮勢力を握る太后が建国宣言をして、この国の
中心人物となるロウアイが反乱を起こす事を決める
までの流れも、裏では呂不韋によって仕組まれていた。
加冠の儀の時を狙って攻め込んだ反乱軍が
王族を皆殺しにするのを待って、この反乱軍を呂不韋が
討つという算段だった。
そうなれば、民衆は呂不韋を頼る事になる。
政と呂不韋の問答 お互いの思うところ
政が九歳の時に秦国に戻り、十三歳で即位してから
九年にわたって王宮内の権力争いは続いている。
これが最後になる政と呂不韋の問答。
キングダムでは、もう一人の主人公と言われている政。
けれど、政の方が正義で呂不韋が悪だというのではなく
呂不韋の中にも確かなビジョンがあり、また政の中にも
呂不韋とは違ったものがある。
こういう形でお互いが向き合い、それぞれがはっきりと
自分の思い描くものについて語るのは今回が初めて。
この問答が続いている一方で、咸陽宮に攻めて来た反乱軍と
飛信隊との激しい戦いが始まっていた。
飛信隊の戦いと昌平君の動き
前巻で、貂のところに咸陽の昌平君から伝令があり
一見それはこの事とは関係ない内容に見えたが・・・
実はそこに大きな意味があった。
文書の封印が割られていたのは事故ではなく
呂不韋の手先によって内容を読まれる事も想定していた
昌平君は、見られてもわからない暗号を送っていた。
昌平君が大王側についた事で、戦いの行方は大きく変わる
加冠の儀のこの日、昌平君は呂不韋一派から離反する。
貂の暗号解読と昌平君の離反、
咸陽宮に居る政の子供を守るために走る信と貂、
このために駆け付けた蕞の民兵達。
この内容も、ぜひ原作で読んでいただきたい見どころ。
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