28巻の見どころ 戦の天才の頭脳戦
合従軍側の、戦いの天才と言われている楚軍第二軍の将 媧燐。
秦国側の蒙武.騰連合軍と、この楚軍との戦い。
蒙武は、今までとは違う策を使う。
それに対し、媧燐も策を使ってくる。
戦象を使った戦いに秦軍が度肝を抜かれている間に、媧燐は
さらにその先の展開を用意していた。
函谷関城壁での攻防戦。
毒を使った攻撃を仕掛けてくる韓軍の総大将成恢。
それに対して、秦国はどう戦うのか。
桓騎将軍の戦い方が一番の見どころ。
元野盗でクセのある桓騎将軍もまた、戦いの天才。
いかに相手の上をいく策を打ち出していくかという戦いは、
ビジネス書として読んでも魅力がある。
また、策で相手を倒すのとは真逆の要素が勝った戦いも
見られる。
毒で体を蝕まれながらも成恢を討った張唐。
武将としての最後の意地と力は、この巻の見どころ。
開戦から15日目 決戦の日
蒙武.騰連合軍対楚軍の戦い
凡戦を重ねる期間に秦国側を少しずつ弱らせ、その後で
一気に攻めて函谷関を落とすという策。
李牧もすぐにその策を理解し、割り出した決戦の日は
15日目だった。
蒙武.騰連合軍と楚軍の激突から、この日の戦いが始まる。
いきなり斜陣がけを使う蒙武。
これはうまく行ったかに見えた。
そこに、媧燐が放った戦象を使った部隊が突入する。
そして、これはただの目くらましだったとすぐに分かる。
戦象の隊が引いたあと、詰みの布陣が姿を現した。
劣勢配置の中、騰は先に出た軍への援軍は送らない事を
決断。
本陣を守るために、右翼と左翼の指揮官に若い二人を抜擢。
王賁と蒙恬は、大きな成果をあげる戦いを見せる。
函谷関での戦い 桓騎将軍の策
成恢が使った毒が、八日目になって函谷関にいる兵士達を
苦しめ始めた。
次々と参謀が死んでいく。
張唐将軍も毒の影響で体に異変を感じていた。
自分ももう長くないと悟った張唐は、蒙驁に後を任せて
桓騎と共に函谷関を出る。
函谷関にまた橋がかかり、敵兵が次々に上に登ってくるのを
止めきれないところまできてしまった。
その中での桓騎の策。
まず魏国軍の井闌車の下で煙を立て、敵兵を全部追い出した。
初日の恐怖を覚えていた敵兵は、煙を見ただけで井闌車がまた
焼かれたと思い、外へ逃げ出した。
無人になった井闌車の中を通って下に降りる桓騎軍。
降りた場所で魏国軍の旗を奪い、魏国兵に化けて堂々と
敵の大海原を渡っていった。
桓騎の狙いは韓軍の総大将成恢の首。
合従軍側が函谷関の上に注意を集中しているのを全て
冷静に観察し、大胆な策を立てた桓騎。
恐ろしいほどの桓騎の度胸と戦術眼。
蒙驁は、桓騎の才は六将にもひけをとらぬものかも
しれないと言っている。
張唐も、今回の桓騎の戦い方を見てその実力を知った。
最後は、張唐が成恢を討った。
毒が体に回っていて、その後すぐ張唐も命を落とすが、
韓軍の兵士達が毒矢を放った時、その矢に当たった張唐も
すぐ死ぬだろうと思っていた成恢は油断していた。
それを上回る最後の力で戦い続ける張唐。
予想外に倒れない張唐が向かってきた時、驚いた成恢は
背を向けて逃げようとする。
それを背中から真っ二つに斬り伏せる。
キングダムのこれまでのストーリーの中でも、
武将が致命傷を負いながら有り得ない力を見せる場面は
何度もあった。
縛虎申千人将。王騎将軍。信と戦った輪虎。
武将の力、、人の力というものが、どれほどのものか
伝わってくる場面。
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ビジネス書としてのキングダムの魅力をまとめた記事はこちらです。
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