ビジネス書キングダム
戦いの前
24巻単独では、特に大きな変化は無い。けれどこれから大きな戦いに向かう流れの前触れとなる内容が多く入っている。
この巻最後のページ、作者の原先生のあとがきの中で、この次に起きる戦いはキングダム始まって以来最大規模のものになると書かれています。
25巻からも楽しみです。その戦いの前には何が起きていたのか・・・それがこの巻の内容。
李牧の計画
趙国と燕国の戦い。劇辛の隊も強かったが、李牧が呼んだ趙国総大将龐煖の相手ではなかった。
趙国本陣の場所を読む事ができた劇辛も鋭い感覚を持っていたが、圧倒的な武の力を持つ龐煖が現れた事により、戦いの決着はすぐについてしまう。
龐煖は「つまらぬ戦いだ」と言い捨てるが、李牧は「来たる本番に向けての必要な布石」だと言う。
来たる本番というのが何を指しているのか・・・
飛信隊は指令を受けて、東の先端の城、東金を目指していた。
途中、韓軍の攻撃を受けていた徐という小国を助ける。そこでもらった地図を頼りに東金を目指す。
その途中で、国境付近で止まっている旗を上げていない軍隊を目撃。その車の中から降りてきたのは李牧だった。
相手の力を測る
馬で、軍のあとをつけていった信と貂。密林の中に天幕を見つける。李牧と会っていたのは楚の春申君。
楚趙同盟かと考える貂。しかし李牧の考えている事はそれよりももっと恐ろしい事だったと後で分かる。
初めて李牧と剣を交えた信は、李牧が知略と武勇を兼ね備えた強敵だという事を実感する。
軍師としての頭脳と、武人としての力を両方持っている人物というのは、今まで登場した中では李牧くらいかと思う。
この巻までではまだ戦う場面は出てこないが、秦国では昌平君も知略と武勇を兼ね備えた人物。
どちらが強いのかと考えるところ。
咸陽宮
この間、咸陽宮でも動きがあった。王都奪還の戦い以来今まで幽閉されていた成蟜が解放される。
成蟜の持つ人脈が政陣営に加わり、呂不韋の権力に対抗する。
呂不韋が、大王の次の位である相国の地位につく事を止められなかった大王陣営だったが、昌文君を左丞相につける事に成功する。
丞相だった呂不韋が相国になった事により、空いた丞相の席がある事を逆手に取り利用した大王陣営。
王宮内にも、戦場とは違う戦いがあり、朝廷内の実権を得るために両陣営が権力争いを繰り返す。
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ビジネス書としてのキングダムの魅力をまとめた記事はこちらです。
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