ビジネス書キングダム
上に立つ者の力量
21巻は、この巻だけで完結する内容は無く次の巻へつながっていく内容。
秦国軍、魏国軍それぞれの将軍同士の対決が見られるので興味深い内容。この巻を読んだら次を読まずにいられない。
キングダムは個性的な登場人物が沢山出てくるところが大きな魅力。
ビジネス書として読まれる理由も、登場人物の中で特に憧れる存在、こんな考え方を持ちたいと思える存在が見つかる事が多いから。
この巻で出てくる特に人気ある武将は、廉頗、蒙驁、王翦。
三隊共闘で輪虎を討つ作戦に出た信、王賁、蒙恬の活躍も気になるところ。この巻でも戦いの場面はあるがまだ決着はつかない。
蒙驁と廉頗の対決
秦国と魏国の戦いが始まってすぐのところで、老人歩兵に化けて陣内を歩いていた蒙驁が信に語るという形で出てくる話がある。蒙驁と廉頗との間には長年の因縁が存在する。その場面が入っている19巻について書いた記事はこちら
蒙驁は、廉頗を討つために数十年にわたって考えてきたものを用意していた。
それをこの戦で使う。蒙驁は、廉頗に勝てた事がなかったが、長年廉頗を見てきて、その戦い方、強さ、性格など全て把握している。
それを持って廉頗に挑む蒙驁が勝つのか、武の力としては圧倒的強さを持つ廉頗がそれを上回るのか・・・この巻ではまだそれが始まったばかりで決着がつかないが、大きな見どころ。
王翦と廉頗
王賁の父でもある王翦という武将も癖が強く謎が多い。壁が王翦の印象を(味方に向けるものではない目を我らに向ける)と思っている場面があるが、何を考えているかわからない雰囲気を持った人物。
王翦は、壁が成功しないのをわかっていて囮りとして使い、五千人の部隊を預ける。壁の隊を討たんとする、廉頗四天王の一人で弓の名手姜燕。
姜燕の前に現れた王翦は、助かりたければ廉頗を捨ててこっちに来いと持ちかける。
王翦より、さらに上をいっていた廉頗。このままの状況では姜燕の隊の方が不利だったが、廉頗の軍が現れてそれを覆した。廉頗は、王翦がどう動くか全て読んでいた。
しかし王翦も負けていないところがある。王翦は、絶対に勝つ戦以外は興味がないという武将。
不利と見た時は悠々と下がっていく。今回は、下がった先に巨大な城を築いていた。廉頗は、これを見て王翦の器の大きさを知る。
三隊共闘のゆくえ
蒙恬の提案で、飛信隊、玉鳳隊、楽華隊の三隊共闘で輪虎を討つ作戦を立てる。その戦いが始まり、この巻では、信と王賁が二人がかりで輪虎と戦うが、それでも輪虎は倒せない。
信は輪虎に傷を負わせるところまでいったが、戦いはここで一旦中断される。
この前の話の流れが入っている20巻について書いた記事はこちらです。
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ビジネス書としてのキングダムの魅力をまとめた記事はこちらです。
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