ビジネス書キングダム
失敗を恐れない
この巻では、主人公信の、失敗したら多くを失う事があっても恐れずにチャレンジしていく姿が見られる。
読んで勇気をもらえる人も多いと思う。
19巻の内容
魏国軍の将軍輪虎が、秦国の千人将を狙って次々と殺していく。最初はその姿さえ誰も見つけられないほど、やり口は鮮やかで輪虎は圧倒的に強かった。
信、王賁、蒙恬の三人は、千人将としてこの戦に挑む。
魏軍の総大将は表向きは白亀西だが、裏に控えていて実際に戦いを動かしている実力者は廉頗。秦国総大将は蒙驁。
輪虎は、廉頗が最も信頼を置いている将軍(廉頗四天王)の中の一人。
蒙驁と信の会話
蒙驁は、精神的プレッシャーを感じた時、老人歩兵に化けて陣内を歩きまわるという癖がある。
蒙驁と廉頗の間のは長年の因縁があった。一度も廉頗に勝ったことがない蒙驁。その相手が今回現れたのだ。
老人歩兵の姿で陣内にいる時、偶然信に会った蒙驁は、その事をそれとわからないように「若い頃一度も喧嘩に勝てなかった相手がいる。その相手がまた目の前に現れたら・・・」という話をする。
まさか相手が秦国軍の総大将だとは知らずに本音で答える信。
悩む意味が分からない
この期に及んで一発逆転の好機が訪れた
喧嘩は最後に立ってた者の勝ちだ
強気で真っ直ぐな信の名言が飛び出す。
失敗を恐れない思考
信は、この戦で千人将として戦う条件として、敵将の首を取ることを要求される。
千人将なら三つ以上、将軍なら一つ以上の首をあげる事。
もしできなかった時は現在の三百人将から三段階降格し伍長からやり直しになる
信は考えることもなく即決でこれを受けた。
現代の仕事の場面でも降格というのは誰もが恐れることだと思う。
失敗すれば失うものが大きい時、チャレンジするには勇気がいる。
でもそこで現状維持を選んだら、今はとりあえず安全でも発展は無いし、大きなチャンスを逃すかもしれない。
信の人物像がとてもよくわかる2つの内容が入った19巻。この決断があったからこそ、魏国戦で信は大きな武功を挙げる事になる。
本筋とは直接関係ないけれど印象的な場面がこの巻にもう一つある。趙国の王と折り合いが悪く魏国に亡命していた廉頗を、王騎が訪ねた事があった。
その過去のエピソードが廉頗によって語られる場面がある。
二人は何度も戦場で戦った事がある敵同士。普通に考えるとあり得ない話。
敵でありながら、どこかで苦しみと喜びを分かち合っている友だったと廉頗は語る。
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ビジネス書としてのキングダムの魅力をまとめた記事はこちらです。
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