ビジネス書として読むキングダム10巻 新しい一歩を踏み出す時 あらすじネタバレ感想 

キングダム主人公 信 ビジネス書として読むキングダム

ビジネス書キングダム

新しい一歩を踏み出す時

貂の決意

王都奪還の戦いに巻き込まれるまでのあいだは、
黒卑村で野盗の手伝いをして
日銭を稼ぐような生活をしていた貂。

その頃は、
その生活から抜け出すことだけを願っていた。

その願いは叶って、
信と共に王都奪還の戦いに参加し、
その時にもらったお金もあり、
信がもらった家で共同生活も始めた。

盗みの片棒を担ぐようなことをしなくても、
生活するには特に困らない。
平穏な日々。

それをずっと願ってきたはずなのに、
それを手に入れた貂は満足していなかった。

今回のことで知り合った信、政、壁、昌文君・・・
皆は命がけで前を向いて進もうとしている。

そんな中で自分だけが違う方向を向いている。

貂は、黒卑村に居た時と結局同じ孤独を感じてしまう。

環境は人を変える

前を向いて生きている皆と、同じところに居たいと考える貂。

この後貂は、戦場にでるにはどうしたらいいか考える。
女だし、自分には剣の腕もない。

まず最初に貂は、
同じ女で、信と一緒に戦場に出ていた瘣に相談する。

蚩尤の技を教えてくれという願いは断られたが、
戦場に行きたいなら一つだけ方法があると
教えられたことが、軍師になるという道。

瘣の紹介があって
昌平君の軍師学校に入れた貂は、
後に飛信隊の軍師として大きな活躍をする。

この最初の一歩がなければそれは叶わなかった。

ずっと黒卑村に居たら、
こういうことを思いつきもしなかったと思う。

また、信達と出会っていなければ、
犯罪じみたことをしなくても生きられる平穏な生活が、
人生で求める最高点だったかもしれない。

王都奪還の戦いに参加したこと(周りの環境)、
信や政と出会ったこと(人)。
それによって貂の考え方が大きく変化している。

これは実社会で、仕事の場面でもよくあることで、
周りの環境、どんな人と出会うか・・
それによって人は変わっていく。

王騎将軍を訪ねていった信

信も、チャンスをつかむために自分から行動している。

初陣で、王騎将軍と話す機会があった信。
かつて六大将軍の一人として戦場で武功を挙げていた
王騎将軍。
自分の目指す天下の大将軍。
その人に教えてもらいたいと考える。

一緒に行こうと巻き込んだ連絡係の渕に
「行けば殺されるかもしれないから
やめておいたほうがいい」
と止められるが聞く耳を持たず。

自分がやろうと決めたら頑固なまでに
その意思を通すのも、場合によっては必要。

この行動の結果、
無国籍地帯へ突き落とされて
そこを平定ししなければならないという、
かなり荒っぽい修行をやらされることになる。

けれどこの事があったおかげでそこでの学びがあり、
信の百人隊は王騎将軍から隊の名を与えられ、
戦の勝利に大きく貢献する働きをする。

この後、さらに信は、
王騎将軍から矛を受け継ぐ事にもなるが、
最初の行動がなければこの全ては無かった。

貂の場合と同じで、自分が決意し、
行動する事の先に新しい世界が広がる。

実社会、仕事の場面でも、
まあいいやというので出来るだけ挑戦せず
安心できる場所にいれば、
楽かもしれないが発展は無い。

目指すものがあればそれに向けて行動する、
それを手に入れている人に聞く、
違う環境に自分を置いてみるのも必要。

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