❶昌平君と信のやり取り
❷呂不韋の企み
❸李牧と呂不韋の対決
アニメ二期は王騎の死後から始まる。王騎の仇を討ちたいと思っているのは信だけではない。王騎軍残党、趙国との戦いのあの場にいた兵士皆の思い。王騎の死は、李牧の策にはまったからだった。その李牧が咸陽に来る。
原作で言うと十七巻の最初の方の場面。
昌平君と信のやり取り
昌平君が呂氏四柱の一人だという事で、話しかけられただけで敵意を剥き出しにする信。合図があれば李牧を斬れと言われて「刺客のような卑怯な真似はしたくない」というところがいかにも信らしい。
けれど、李牧を討てる機会を与えたのはせめてもの温情だという昌平君の言葉もわかる気がする。「お前が斬らなくても他が・・・」というのもその通りだ。
呂氏四柱としてでなく秦国の軍総司令として話しているというところを、しっかり分けて伝える昌平君。
呂不韋の企み
商人時代の人脈を利用して、李牧を呼び寄せる事に成功する呂不韋。趙国の王の性格を知っていて相手の弱いところを確実に突いていく。呂不韋の頭の良さが分かる場面。ずる賢いと言えばそうだけれど、それくらいでなければ、異国の商人という立場からのし上がり権力を手に入れる事は出来ない。
大王陣営にとっては、それだけ大きな敵という事もわかる。
李牧と呂不韋の対決
アニメ二期一話のハイライトと言っていいこの場面。行く以外選択肢が無かったとはいえ、敵地に乗り込んでいく李牧の度胸もさすが。殺されるかもしれないところへ乗り込んでいって交渉を持ちかける。
対する呂不韋も、ふっかけ方が半端ない。秦趙同盟だけでも今の段階としては悪くない話で、昌文君が「落とし所だ」と思うのも無理はない。
それでも呂不韋は断り、自分の望む形まで持っていった。この呂不韋の交渉術と、その間の二人の駆け引きが一番の見どころ。
後のストーリーまで読むと、この時点ですでに李牧は合従軍を描いていたという事が分かる。その時になってその恐ろしさが初めてわかるというところ。この時点では、さすがの呂不韋でもそこまでは予想してしていなかったと思う。
信が「話が大きすぎてたしかに武人の出る幕は無い」と思ってしまうところに共感。
おまけ
今にも李牧を斬りそうになる録嗚未。血の気が多くて短気な様子が録嗚未らしいところ。このキャラもすごく好き。
李牧も、外見的にもかっこよくて、軍師でありながら武人の空気をもっている。恐ろしく頭の切れる人物。とても魅力的なキャラだと思う。カイネとの信頼関係は恋愛になるのかというのも気になるところ。この二人のキャラもけっこう好き。
昌平君はやっぱりかっこよかった( ´ ▽ ` )