二次創作小説第2話

二次創作小説

二次創作小説の続きです。この記事から読むと何のことか分からないと思います。

内容の説明と第1話はこちらです。こちらから読んでもし興味ありましたらどうぞ^ ^

違和感 宇髄天元

「お前まだ現金で払ってんの?」

支払いの時、あいつが言っていた。

「なんかこの方が好きなんだわ。俺すぐ使いすぎるし」

てきとうに言って誤魔化したけれど、俺はむしろ最近になってカードすら使うのを減らしている。

今年に入って時々見かけるようになったのが、手の甲にマイクロチップを埋め込み、その中に個人情報を全て入れておくという方法。

昨日数ヶ月ぶりに会った友人も、それを使っていた。

情報を集めるために、ここしばらく昔の友人に会ったり、就職してからはあまり行かなくなった繁華街、裏通り、そういったところを見て回って街の様子を観察してきた。

そうする中で、短い間に世の中変わったなと思う事がいくつか目についた。

その一つが、マイクロチップを使った個人情報の一括管理。

今日友人が使っていた方法を使えば、支払いもサッと手をかざすだけで済んでしまう。

たしかに、個人情報を一ヶ所に全てまとめて、そこに銀行口座も紐付けて一括管理すれば、いちいち現金やカードを持ち歩かなくていいし盗まれる心配も無い。

俺も学生の頃やらかした事があるけれど、泥酔して道端で寝たりして翌朝財布が消えていたとか、それで歩いて帰るハメになったりとかそういった心配は無くなるだろう。

持ち歩く荷物が減る、支払いが簡単、盗難の危険を避けられるという意味では確かにものすごく便利そうだし安全そうだし魅力を感じないでもない。

海外では、こういう物がもっと広く普及し普通に使われている国も多い。

それでも・・・俺の中で何かが引っかかる。

便利に安全に使えば確かに素晴らしい物かもしれない。

けれどそれを悪用されたらどういうことになる?

一括管理されたその情報はどこで保管される?

その情報が、悪用しようとする者の手に渡ったらどうなる?

自分の住所、職業、連絡先、銀行口座、預金額、収入全部丸見えだって事だよな。

今追っている連続で起きている事件と、この事の間には一見接点は無いように見える。

けれどどうしても引っかかる。

どこで繋がる?

使い方によっては、情報は一種の兵器にもなる。

今追っている、何者かによって脳をハッキングされたかもしれない事件。

鍵となっているのは個人の脳内にある「情報」「思考」

それを読み取ることが出来たり、書き換える事が出来るとしたら?

もちろん有益な事に使うためだけれど、そういった実験は海外では既に行われ始めている。

マイクロチップの中に入れるのも、その人間の持っている情報の全て。

便利に使えば素晴らしくても悪用されればとんでもない事になる諸刃の剣じゃないの?

何となく得体の知れない気味悪さを感じる。

竈門炭治郎と話す 煉獄杏寿郎

「煉獄先生。少しだけお時間いただけますか?」

職員室から出て帰ろうとしたところ、廊下で呼び止められた。

「どうした?竈門少年。今日は用事があって少し急いでいる。長い時間は取れないがそれでも良ければ話してくれ」

「十分もあれば話せます」

「分かった。聞こう」

入り口から離れて、廊下の隅の邪魔にならない所に移動した。

今日は仕事が終わった後、宇髄と会う約束をしている。

事件に関して何か進展があったのかもしれないし、正直早く帰りたい。

「煉獄先生と他何人かの先生が、放課後よく集まっているのを知っています。最近もあの事件の後だったし、その前も・・・最初は偶然気が付いたんですけど、それから気になってしまって見ていました。申し訳ありません。先生達のしている事に俺達が口出しするのは良くない事は分かっています。・・・けれど俺は・・・これは言おうかどうか最後まで迷ったのですが、前世の事を覚えています。俺だけじゃなく、伊之助も善逸も。俺達はあの時、煉獄先生を助けられなかった。自分が弱かったから。今何か役に立てる事があるなら役に立ちたいと思っています。今度も俺達では無理ですか?俺達は蚊帳の外でしょうか」

「よもや。驚いたな。君達が前世の事を覚えているとは。・・・あの時、俺がここで死ぬ事は気にするなと言ったのは覚えているか?」

「はい。覚えています」

「他にも転生してきている者は居るし、そこから聞いたのだが・・・あの後君達は最後まで戦って、そのおかげで今鬼のいない世界がある。紛れもなく君達の働きがあったからだ。それで十分だと俺は思う」

「ありがとうございます。全員の力があったからこそ、勝てたのだと思います。俺は最後の戦いで一度鬼にされてしまったし、皆の力がなければ戻れなかったと思います」

「それでも君は頑張った。皆の協力があったとしても、完全に精神を乗っ取られていなくて自我が残っていたからこそ戻れた。君自身の力でもある。竈門少年。君は弱くない」

「・・・もし、今の先生の言葉が本当で、俺を弱くないと認めてくださるのなら、協力させてもらえないでしょうか」

「君達がどこまで調べたのか知らないが・・・俺達職員の数人が、君達生徒には言えない内容の話をしている事は、もう隠しても仕方なかろう。しかしそれは認めた上で、やはりその内容は言えない。前世と今は違う。あの時は君達は鬼殺隊の隊士だった。鬼との戦いで命を落とす危険も覚悟で戦いに参加している、俺達と同じ立場だった。今は、君達はこの学校の生徒で、俺達職員は生徒を守る立場にある。あの時とはお互いの立場が違う。それを理解してくれ。この話はこれでお終いだな」

「分かりました。では俺達が卒業したら、考えていただけますか?」

「そうだな。それまでに解決して、その必要も無ければそれに越した事は無いが・・・もしそうなった時は、俺一人で勝手に判断するわけにいかないから、他の者にも聞いてみる」

俺が話し終わるかというタイミングで、職員室から出てきた宇髄が声をかけてきた。

「煉獄」

「宇髄。君もまだ居たのか」

「お前と話す約束だったからね。待ってた。他はもう皆んな帰ったからいいけど、派手に聞こえてたぜ。お前やっぱ声でかすぎるわ」

「そうだったのか。不甲斐ない」

「宇髄先生、俺が煉獄先生を呼び止めてしまって、待っていただいてすみませんでした」

「かまわねぇよ。今理事長に連絡して、他の皆んなにも回しといたから。お前ら三人、参加していいって。胡蝶と時透から話し聞いといて」

「本当ですか!?ありがとうございます!!宇髄先生にも俺、いっぱい世話になってるので」

「一緒に戦った分、お前らが根性あるのは俺も知ってる。ただ、こっちに大勢集まるのも目立ちすぎるから、お前らはお前らでどっか集まるとこ考えて。間違っても他の生徒に気付かれるなよ」

「分かりました」

「心配なのはお前じゃねぇんだけど」

「大丈夫です。伊之助や善逸の事も俺がちゃんと見てますから」

「頼んだぜ。それと会合の事にお前らが気がついたって事は、他にも気がついてる奴が居るかもしれねぇって事だ。俺達も今まで以上に慎重にならねぇとな」

「宇髄。君は仕事が早いな。俺も、これから声の大きさには気をつけようと思う」

「ほんと頼むわ」「竈門。今日俺と煉獄が話す事も、次の集まりで話す事も、そのうち全部連絡行くから」

「はい。わかりました。胡蝶先輩か時透君から聞いておきます」

「俺達は基本二人ずつで行動している。一番信頼のおける者同士、親しい者同士の連携は心強い。君達もそうしてはどうかと思う。君達の場合は三人だな。一人だと危険な事もあるし、お互いの暴走を止める意味もある」

「それいいですね。俺達も、常に三人、どちらかが来れない時も最低二人で行動します。鬼殺隊の時と同じですね」

冨岡義勇と話す 不死川実弥

「金に余裕はあるはずなのに、あえてアナログな形にしてるのって何か意味あるんじゃねぇかァ」

「その方が情報が守りやすいという事かもしれない」

「たしかになァ。一見安全そうに見えて、万が一誰かにパスワード知られたら全部知られちまうって事だしなァ」

「生殺与奪の権を他人に握られる事になる」

冨岡の答えは、短いがいつも間違っていない。

理事長も校長も、学園内の情報の管理を昔ながらの方法に頼っている。

最新のシステムを導入出来ないのではなく、しないのだと思う。

一見一番安全と思われる方法が、実はそうではないのかもしれない。 

「絶対の安全など、無いと思う。現金を一切使わなくなれば、個人の持っている資産はネット上に存在するただの数字に過ぎない」

「いつだったか仮想通貨の取引所からコインが盗まれた事件もあったしなァ。四百何十億とか・・・顧客の預けてるコインが一瞬にして消えちまうんだから怖すぎるだろォ」

「それだけの量の現金を盗もうと思えば、運ぶ手段はじめ並大抵の事ではない。それがネット上だけで全て完結するようになれば、あの事件のような事だって普通に起きるだろう」

「個人情報は金だけじゃねぇしなァ。悪用しようとする奴の手に渡っちまったら何が起きるか分かったもんじゃねェ」

「その通りだ。嫌な話だがもしそうなれば、個人の精神的肉体的弱点も全て、相手を破滅させるために利用できる」

「そいつにとって気に食わない人間は、ヘタしたら消されるハメにもなりかねないってことだなァ」

運ばれてきたコーヒーをゆっくりと飲みながら、カフェの窓から外を見る。

街の賑わい、通り過ぎる人々の話し声、車の走る音。

少しずつ、夜の気配が近づいてきた空の色。

冨岡も同じように窓の外を見ている。

一人で何か考えているのかもしれない。

前世でも、同じ生き残り組で冨岡とは一緒に行動することが多かった。

鬼が居なくなり平和になってからの世界では、一番接点が多かったと思う。

今世で再開してからも、あの頃と基本変わらない。

ずっと話し続けていなくても、沈黙が気にならないし落ち着いていられる。

今回の事でも一人で考えるより、一緒に考えていけば何かしらの答えに辿り着ける気がする。

理事長襲撃事件 悲鳴嶼行冥

集合場所を今日は変えて、外にしようという事になった。

生徒の一人である竈門炭治郎が私達の密会に気がついた件から、他にも気が付いている者がいるかもしれないという事だった。

たしかにそれは言える。理事長も、場所を変えた方がいいだろうと言ってくれた。

会合の頻度がこれから増えそうな事を思うと尚更、いつも同じ場所というのはまずい。

裏通りをよく知る宇髄が、今日の場所を決めてくれた。

道順を確認しながら賑やかな表通りを逸れて、街灯も少ない薄汚れた裏通りへと進んでいく。

「この辺りにくると人通りも少ないね」 

「そうですね。理事長。店は、この道を真っ直ぐ行って、次の角を曲がった所です。もうすぐ着きます」

「行冥」

並んで歩いていた理事長が、私だけに聞こえる声で囁いた。

「その先に誰か居るから気をつけて」

「分かりました」

T字路になっているこの道のどんつきまで、数十メートルといったところだ。

歩く速度を変えずに、関係ない事をてきとうに話しながらゆっくり歩く。

これまでも道を確認しながら歩いているため歩調はゆっくりだった。

特に変化は無い。

万が一ずっと何処からか見られていたとしても、こちらの警戒心を相手に気付かれる事は無いだろう。

突然、物陰から男が飛び出してきた。

反対側からも、もう一人。

理事長の前に出て、鞄を盾にして身構える。

相手は刃物を持っているかもしれない。

催涙スプレーを抜き、確実に相手の顔面を狙って噴射した。

何!!??

もろに命中したはずなのに、相手が刃物を振りかざして向かってくる。

距離は三メートルも無い。

スプレーの効果で相手の視力は失われているのか、狙いが定まっていない。

盾にした鞄に刃物が突き刺さった。

その瞬間に膝を狙って蹴りを入れる。

相手の体勢が崩れたところで、鞄を持ち替えて後頭部を一撃すると、ものも言わずにその場に倒れた。

鞄の底には鉛を仕込んでいるので、まともに当たればタダでは済まないはず。もしかしたら死んだかもしれないが、刃物を持って襲ってくる相手に手加減はしていられない。

もう一人の男に、すぐ後から来ていたらしい宇髄と煉獄が襲いかかっていた。

どちらかが催涙スプレーを使ったようだ。

相手の男はそれをもろに浴びながら止まる事なく向かってきて、二人がかりで打ち倒したところだった。

傘に見せかけて頑丈な鉄製のパイプを仕込んだ武器。それを使ったようで、あっちも死んだかもしれない。

「理事長!ご無事ですか?」

「私は大丈夫だ。君達は、怪我は無かったかい?」

「全員無事です」

「何かあったのかァ!?」

道の向こうから、不死川の声がしてこちらへ走ってきた。

冨岡もその後ろから続いている。

四人全員がそっちに注意を向けた時、さっきまで倒れて動かなかった男二人がいきなり起き上がって逃げ出した。

「逃がすな!」

私が叫ぶと同時に、宇髄と煉獄が走り出した。

向こうから走ってきた不死川と冨岡もそれに続く。

私は理事長を守るためにここに残った。

T字路のどんつきまで数十メートル。

その時、逃げる二人の前にもう一人の男が飛び出してきた。

T字路の真ん中に立ち、追いかける二人に向けてスプレーを噴射する。

避けろと言うスキも無い速さだった。

宇髄と煉獄の足が止まる。

一瞬で、二人とも叫び声をあげてうずくまった。

次の瞬間、T字路の影からバタンという車のドアの閉まる音、発進音がして相手が逃げ去っていった。

「・・痛っ・・頼む・・・水・・・」

転げ回って涙を流している二人の顔に、持っていたペットボトルの水をかける。

近くに自動販売機があるのを見つけた不死川と冨岡が、持てるだけ水を買って戻ってきた。

「出来るだけこれで洗って、あとは店に行って洗面所を借りよう」

弟の店での会合 宇髄天元

「ドジったのかよ。ダセェな」

そう言いながらも、洗面所を貸してくれて着替えも用意してくれたのは、この店を経営している俺の弟だ。

顔面の焼けるような痛みはまだ続いていて、目は開けられないし、鼻も喉もヒリヒリしてまともに喋る事も出来ない。

おそらく完全に回復するまでには、一時間はかかる。

この店には個室が二つあり、外のフロアにはもう客が入り始めている。

バイトの子達がその対応をしているらしい。

「俺もそろそろ店に出るから。あとは好きにやって」

弟は、そう言って出ていった。

うるさく詮索してくるタイプではないので助かる。

今日は会合のために個室を一つ借りる事になっていた。

真ん中に大きめのテーブルがあり、その周りをソファーが囲んでいるというカラオケボックスのような作りの部屋で、十人以上がゆったりと座れる広さがある。

会合の目的は弟にも話していなくて、職場の関係者の集まりでゆっくり飲みたいという事だけを伝えていた。

外で襲われたのは、この辺りの治安の悪さを考えればそれほど珍しい事とは思われない。

スリ、ひったくりは日常茶飯事。時には強盗もあるような地域だ。

学校外なので今日は甘露寺も来ていて。伊黒の隣に座っている。

この二人は一番最初に店に来ていたので、さっき起きた事は見ていない。

俺と煉獄は、ソファーの背もたれに体を預けて濡れタオルで顔を冷やしている。

頼んでいた全員分の飲み物、食べ物が運ばれてきたあと「どうぞごゆっくり」と言って店員がドアを閉めた。

さっきまで聞こえていた外の客の話し声が、ピタリと聞こえなくなる。

防音はしっかりしているらしい。

「あれは人間ではなかったな」

関係者だけになった時、悲鳴嶼さんが開口一番に言った。

「私もそう思う。あれだけの攻撃を受けて、何事も無く立って走れるような人間は居ないからね」

理事長も続けてそう言った。

俺も、逃げていく男達の姿を見ている。

一人は足の関節が、あらぬ方向に曲がっていた。

それでも、バランスが取れなくなって走り方がおかしいだけで、平気で走って逃げていった。

俺と煉獄が打ち倒したもう一人は、完全に首が折れて曲がっていた。

その状態のまま走って逃げるなど、普通の人間では絶対に有り得ない。

「俺達が浴びた催涙スプレーは、こっちが持ってるのとおそらく同じ物だろう」

やっと話せるようになったらしい煉獄が言った。

「普通人間だったらこうなるだろォ。浴びたのに平気で襲いかかってくるって人間じゃねェのは確実だなァ」

「アンドロイドか・・・」

「俺は宇髄と二人で戦ったから間近で見ているが、見た目は完全に普通の人間に見えた。よく出来たアンドロイドなら見た目は分からない物なのだな」

襲ってきた二人は、体が露出するような服装はしていなかったし帽子とマスクを着用してはいたけれど、動きも見た目もどう見ても人間に見えた。

粘着性の催涙スプレーをもろに浴びて、目の中にも入ったらしく前がよく見えていないのではないかという動きだったが、痛みを感じている様子はなかった。

「鬼舞辻議員と間違われて狙われたということはあるのでしょうか?」

伊黒が理事長に向かって聞いた。

「今度はそれはないと思うよ。私のこの顔を見て間違える事はないだろうから」

「今度は」というのは、以前理事長が、鬼舞辻議員と間違えられて顔に劇薬をかけられた事を指していると思う。

「では、理事長と分かった上で狙ってきたと・・・」

「そういう事になるだろうね。君達が居なかったら、私は今頃生きていなかったと思う。ありがとう。天元と杏寿郎は大変だったね」

「もう大丈夫です。時間さえ経てば完全に回復するものですから。俺より前に居た宇髄の方が大変だったな」

煉獄が俺の方に目を向けて言った。

「あの痛さ死ぬかと思ったわ。もうかなり引いてきたから今は大丈夫だけどね」

相手は刃物を持っていて、確実に殺す気で来ていた。

そういう働きをするアンドロイドを、作って操っている奴がいるという事だ。

ここまでするという事は、よほど理事長の事が邪魔なのだろう。

俺達の事も、どこまで知っているのか・・・

「転生後の鬼舞辻無惨は、鬼ではなくて完全に人間ですよね」

理事長に向かって聞いてみる。

「私はそう見ている。彼は政治家として昼間も普通に活動しているし、彼でもそれ以外の誰かでも太陽を克服した鬼が今もどこかで生きているとすれば・・・鬼による被害が今まで一度も出ないというのはおかしい。鬼はいなくなったけれど、他の何かが裏で動いていて支配を強めようとしているというのが今の状況だと思う」

「何か前よりもややこしいし、やりにくい敵なんですね」

「裏で進めたい計画がある時、一番上にいる者は出来る限り姿を見せない。今は無惨が表に出てきているという事は、その上の存在がいるという事だね。それでも私は突き止めるのを諦めない。今日のように皆を危険に巻き込んでしまう事はこれからもあるかもしれないから、抜けたいと思う時はいつでも遠慮なくそうして欲しい。今は平和な世の中だから尚更、私は強制はしたくないからね。この考えは前から変わっていないつもりなのだが、自分から進んで関わりたいと思わない限り決して無理はしなくていいと思う」

たしかに鬼殺隊の時も、自ら進んで入ってきた者ばかりだった。だから強かったのだとも思う。

理事長は一人一人の顔を見ながらゆっくり話した。これが本心だということは聞いていて分かる。

今日の出来事を知っても、理事長の問いかけを聞いても、抜けたいと言いだす者は誰もいなかった。

続きはこちらです。

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